7月例会『桜田門外ノ変』の経緯(いきさつ)
- 於 【桜田門外ノ変】ロケセット & とう粋庵 ―
平成21年6月26日
6月例会は、映画【桜田門外ノ変】ロケセットに但野正弘先生をお招きして、「『桜田門外ノ変』の経緯(いきさつ)」としてご講演をたまわりました。
但野先生は水戸史学会の理事、事務長を務められ、「幕末維新水戸有志を偲ぶ会」の副会長でもあられせられます。
さらには水戸藩、水戸光圀、水戸学にも造詣が深い歴史学者でもあります。
映画『桜田門外ノ変』は、水戸の有志により映画を通した街づくりとして企画された映画です。ボランティア有志のたゆまぬ努力と不屈の闘志により、無事撮影も終了。今年の10月、東映より全国ロードショーとして公開されます。その映画撮影のために用意したのが、今回の会場となった「桜田門外ノ変」ロケセットです。
ロケセットの内部に作られた舞台とテントには、先生の講話を聞こうと、21の会のメンバーのほかにも、一般の聴講者が25人参加し、大変にぎにぎしい雰囲気の中、熱のこもった講演会となりました。当日は大変蒸し暑い日でしたが、但野先生は裃(かみしも)を身に着けれられ、さながら幕末の国学者のようないでたちで、熱弁をふるわれておられました。
講演の内容は、幕末の風雲急を告げる状況のなかで、水戸藩がおかれた不遇な状況から、いかに桜田門外の変をおこすに至ったかを分かりやすくご説明くださいました。
幕末をほうふつとさせるロケセットの中、聴講した皆様も、江戸末期の歴史の流れと、その中で水戸が果たした大きな役割について、より深い理解が得られたと、大好評でした。
また、今回、部外の方も含めての例会となりましたが、参加した方からは、もっとこのような催しを開くよう頑張ってほしい、とのお言葉をいただきました。
ぜひ、今後もこのような企画を行っていきたいと思います。
また、当日は同会場でコスプレイベントも開かれており、
イベントに参加した若者も先生のご講話に聞き入っていました。
夕刻より、とう粋庵 (とうすいあん)にて、懇親会が開かれました。
但野正弘先生もご出席いただき、膝を突き合わせながら、水戸の近代史について、さらに詳しくご解説いただきました。
但野先生、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。